2050年を見据えた「X Premier」構想の発表
2026年から、Xリーグは新たなフェーズに入る。 その名も「X Premier」。2050年までを見据えた長期構想の中で、アメリカンフットボールを“人気スポーツ”として社会に定着させることを目指すという。
最終段階では、NFL選手の輩出や、アメフト出身の経営者・起業家の育成まで視野に入れている。 競技の枠を超えたインパクトを生み出そうとするこの構想は、まさに“本気の挑戦”だ。
僕が見てきたアメフトの現実──じりじりと後退する存在感
でも、僕の感覚では、アメフトの世間でのポジションは、じりじりと後退しているようにも感じてしまう。 僕が学生で現役だった30年前と比べても、学生プレイヤーは減少していて、参加大学の減少やリーグの縮小も起きている。
社会人チームもスポンサー撤退が相次ぎ、リクルート、オンワード、アサヒビール、鹿島、LIXILなどが離れた。 幸いにも次のスポンサーが見つかってチームが存続できた例もあるけれど、オンワードが撤退した時は、チームは解散せざるを得なかった。 その後、選手たちが立ち上がって再建したことは、本当に素晴らしいと思う。
ラグビーとの比較を超えて──アメフト独自の道を
日本では、どうしてもラグビーに比べてアメフトの知名度や人気が劣る。 それは、僕が現役だった頃のずっと前から続いていることだ。 ラグビーのトップリーグには大企業がついていて、学生ラグビーの人気も高い。 競技が普及している国も多く、ワールドカップも盛り上がる。
だから、もうラグビーと比較するのはやめよう。 アメフトはアメフトで、独自の道を進んでいくしかない。 そのためには、まず社会的な知名度を上げること。 メディアの露出を増やし、NFLの試合ももっと放送してほしい。 フラッグフットボールのように、学校の授業やオリンピック種目として取り上げられれば、小中学生や年配の方にも認知が広がるはずだ。
未来への希望──企業チームの復活と若い世代への浸透
そして、企業によるアスリート学生の採用が促進されれば、また大手企業のチームが生まれるかもしれない。 それは、競技の未来にとって大きな希望になる。
Xリーグの新構想では、ジュニア世代の育成や地域との連携も重視されている。 こうした取り組みが、アメフトを“秋冬の風物詩”から“年間で楽しめるスポーツ”へと変えていくはずだ。
9月から始まるリーグ戦──僕は応援する
9月からは、いよいよXリーグのリーグ戦が始まる。 この新構想の先にある未来を思いながら、僕はしっかり応援していきたい。 アメフトは、これから行くぞ。 むしろ、ここからが始まりだ。